東京駅前YSこころのクリニックで7年間の実証済!
うつ病の寛解率が実に90日以内に90%以上という実証を出し続けている「YSメソッド2日間集中カリキュラム」がついに自宅で受けられるようになります!
YSメソッド「オンライン在宅・集中カリキュラム」は、通常YSこころのクリニックで、YS認定カウンセラーが講師を担当する2日間集中カリキュラムを、なんと開発者:佐藤康行自らが講師として映像で指導しながら進めて行くYSメソッド初のオンラインプログラムです。
そしてオンラインで完結できる画期的なプログラムですので、YSこころのクリニックへ通わなくても、患者さまお一人でも、ご家族と一緒でも、いつでもどこでも、自由に取り組むことができます。
「家族の問題で悩んでいる方」「ご本人が悩んでいる方」に吉報です!
YSメソッドなら良くなると思うけど、
・いつも何かに焦っている ・何故か不安が襲ってくる
・いつも何かに怯えている ・なぜか腹が立つ ・妬みの心が出てくる
・嫉妬心が出てくる ・毎日なんとなく生きている
・やりたいことがない ・学校が面白くない ・仕事が面白くない
・何をやっても面白くない ・何をしていいかわからない
・生きていてもつまらない ・何をやってもやる気が出ない
・外に出るのが億劫 ・人に会うのが怖い
・あまり人生に希望が持てない ・家にいるのが嫌だ
・親と顔を合わせたくない ・文句ばっかり言われるので嫌だ
・1日も早く家を出たい ・自立をしたいがその道がわからない
・仕事が見つからない ・毎日退屈だ ・仕事がうまくいかない
・仕事が辛い ・職場に嫌な奴がいる ・学校に行きたくない
・本当にやりたいことを見つけたい ・よりよく生きたい
・希望を見つけたい ・自分の使命を見つけたい
・恋がしたい ・結婚相手を見つけたい ・結婚したい
・子供が欲しい
・彼氏、彼女と仲良くなりたい ・夫婦仲を良くしたい
・温かい家庭を作りたい ・健康になりたい
・もっと自分を生かしたい ・人の役に立ちたい
・人に喜ばれる仕事をしたい ・毎日楽しい人生を歩みたい
・ストレスなく生きたい ・もっと豊かになりたい
・もっとお金を稼ぎたい ・仕事で成功したい
・生きる希望が見えてきた ・毎日なぜか楽しくなってきた
・なぜかやる気が出てきた ・どんどん外に出たいと思うようになった
・仕事が楽しくなった ・心が晴れ晴れとしている
・出会う人が優しく感じる ・もっと多くの人に会いたいと思うようになった
・1日も長く生きようと思うようになった ・自分の使命が見えるようになった
・やるべきことが明確になってきた ・何をやりたいのか見えてきた
・家族の人間関係がよくなった ・友達との関係がよくなった
・伴侶との関係が良くなった ・恋人との関係が良くなった
・だんだん嫌いな人がいなくなってきた ・だんだん敵がいなくなってきた
・人生が楽しくなってきた ・なぜか親友も増えてきた
・やることなすことうまくいくようになった ・欲しい情報がすぐ入るようになった
・思いもよらない出来事が頻繁に起きすべてが良い方向に向かうようになった
・いろんな出来事が起きても以前のように落ち込まなくなった
・以前のように悲しくなくなった ・以前のように腹がたたなくなった
・出来事の捉え方が変わってきた
・自分に起きるすべての出来事がありがたいとさえ思えるようになった
・出来事は何かのメッセージと言うような捉え方ができるようになった
・人のお役に立てる喜びが感じられるようになった
・生きていて良かったと思えるようになった
・これまでの人生が肯定できるようになった
・過去が全てそれで良かったと思えるようになった ・後悔することがなくなった
・物事の判断にも言わなくなった ・損得で判断しなくなった
・感情で振り回されることが少なくなった
・家族や会社や地域社会や日本や世界のためと言うような視点が持てるようになった
・時間を有効に使えるようになった ・人生の優先順位が明確になった
・後悔のない人生を歩もうと思うようになった
・一瞬一瞬がいとおしく楽しくなってきた
・出会う人がありがたいとさえ覚えるようになってきた
・生かされている喜びを感じられるようになった
・自分や周りの命に対する感じ方が変わってきた
・与えられた命をありがたいと思えるようになった
・とっさに人の為に動けるようになった ・物事の感じ方が変わってきた
・仲の悪かった人と仲良くなった ・恨みが晴れた ・道が完全に取れた
・両親との関係が劇的に良くなった ・トラウマが完全に消えた
・自分の体験が人の役に立てると言うことがわかってきた
・自分か゛苦しんた゛分人の役に立てるその喜ひ゛か゛大きいことか゛わかった
YSこころのクリニックの通院治療コースでは設定のない「2日間集中カリキュラム単発受診」を可能にしたプログラムで、
ご家族何人でも、何度でも受けることができます。
YSこころのクリニックでは、心の病を抱えたご本人だけではなく、ご家族ご一緒に取り組んでいただく家族療法の治療コースを設けています。
治療が進む中で、多くのご家族が、ご自分が抱えていた心の苦しみを解消していかれます。そして、「病のおかげで、家族みんながよくなることができた」という言葉を口にされます。
心の病になっている患者さまは、自己肯定感が下がり、自分のことを責め、いわば「三日月のように自分を欠けた存在」ととらえる状態になっておられます。
そしてご家族は、心配するがゆえに心を痛め、ネガティブな言葉を聞き続けるうちに、患者さまと同じように心が苦しくなっていかれます。
ご家族が一緒に病のトンネルに入り同じように「三日月の心」になっている状態といえるでしょう。
このとき、ご家族が「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)に取り組み、ご自分の中にある「愛そのものの自分(真我=本当の自分)」を開発していかれると、状態が一変します。
ご家族が自分自身のことを「愛に満たされたまんまる満月のような自分」だと気づくと、病に苦しんでいるご本人のことを、同じ様に「まんまるな存在」として接していくことができるようになります。
そうすると、病の状態という表層に反応せず「健康で回復力に満ちたその人の本当の姿」を引き出していくことができます。
ご家族は、もっとも近くにいて、もっとも長い時間を一緒に過ごし、深いつながりのある存在です。いわば、患者さまご本人の状態に、もっとも大きな作用を与える関係です。
だからこそ、ご家族がメソッドに取り組むことで、患者さまの病を改善することが可能になるのです。
お子さんの相談でクリニックにいらっしゃる親御さんの多くは「病は子どもの問題」と考え「子どもが治療をすればよい」と思っておられます。
このような時、YSこころのクリニックでは親御さんとお子さんがご一緒に家族療法として「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)に取り組んで頂くようにお伝えします。
それは、お子さんの病の原因は、根本的には親子関係に帰結するからです。親御さんの、お子さんに対する接し方が変わると、お子さんの状態は確実に変化します。
引きこもり等でお子さんが来院できなくても親御さんがカリキュラムに取り組むことで、お子さんが回復していかれる実例も多数あります。
そのためには、親御さんが、お子さんのことをどのような存在としてとらえているかが、大切になります。
では、YSこころのクリニックでお子さんの症状を解消された方々の実際の体験をご紹介します。
まずは、うつで登校拒否だった高校生のお子さんとご一緒に治療に取り組まれたお母さまの体験記です。
YSこころのクリニックに通うなかで、お子さんがご自分の夢に向かって進み始め、さらにご家族のすべてが良くなっていかれた姿をご覧ください。
私が幼いころ、あまり父が家に戻らず、「時々来るおじさん」といった感じでした。父は私のことを「可愛くない」と言ったそうで、それを聞いた母は父と離婚しました。
それからの母は、男性関係が割と派手で、しかも、母がデートで留守中にほかの男性から電話が来ると、娘の私に嘘をつかせたのです。
結婚後、子どもができて思い出したのは、幼い頃、電話で嘘をつかされたことでした。当時は母に言われるままでしたが、どれだけひどいことをさせられたのかが分かり、それが心のどこかにずっと引っかかっていたのです。
今から5年前のことです。当時高校2年生だった娘が、登校拒否になりました。原因は、英語の授業で日本語が一切許されなかったことや、友人同士の人間関係の悪さが、誰とでも仲良くしたい娘にとってストレスだったようです。
心療内科では、「抑うつ」「心身症」「うつ状態」などと診断されましたが、どこの心療内科に行っても良くはなりません。
一番ひどかったのは高校を辞めた直後の3ヵ月間で、片時も目を離すことができませんでした。夜になると「怖い! 怖い!」とわめいて外に飛び出したり、ベランダにぶら下がったり、いつ飛び降りて死んでしまってもおかしくない、あまりにひどい精神状態だったのです。娘は、今でもその頃のことを思い出せないくらいです。
幸いにも、高校の先生の励ましで東京の大学への入学が決まりましたが、せっかく受かった大学も、半年ほどで行けなくなってしまいました。
そこで、東京でも評判のいい心療内科を受診しましたが、根本治療にはならなかったのです。
娘だって好きでこうなったわけではないし、私が言葉で娘を責めたら、ダメになってしまう。しかし、我慢していても、心のどこかで娘を攻撃してしまっていたのでしょう、私が何気なくついたため息で、娘をひどく傷つけたこともありました。
そんななか、YSこころのクリニックのうつ治療専門のプログラムがあると聞いて、早速娘を連れて受診しました。
娘は自分の心を深く掘り進めるカリキュラムのワークが苦手で、気が進まない様子でした。それでもYSカウンセラーが娘のあるがままを受け止めて「好きなことだけしてみたらどうか」とアドバイスをいただきました。
娘は料理が好きなので、作ったものを写真に撮ったり、クッキーを焼いてYSカウンセラーに持って行ったりしました。
すると、娘はどんどんイキイキし始めたのです。
登校拒否になって始めた朝食作りもますます頑張り、前日の夜から下ごしらえするまでになりました。娘の好きなことに心の方向を向けて頂いたのが、後々うつ状態から脱した大きな力になっていると思います。
娘の将来の夢は、ヨーロッパで和のテイストを取り入れたカフェをオープンすること。そんな娘に、YSカウンセラーに頂いた意外なアドバイスが、「今すぐカフェでアルバイトを始めてみては」ということでした。「治ったらバイトをしよう、じゃなくて、まずは好きなことをやってみればいい」という方針からのことでした。
早速カフェの面接を受けた娘は、店長さんに心の病気のことを正直に話しました。すると、店長さんは、「よくアルバイトをしようと思えるところまで回復したね!」と、一緒に喜んでくださいました。
お客さんが喜んでくれるから、お客さんのために頑張れる。娘は、人のためになった時、ものすごく力を発揮するようです。これまでの娘では考えられないくらい元気に通っています。もう、娘のうつ状態はどこかに消えてしまいました。大学も、近々復学する予定です。今はその夢に向かって、さらに毎日キラキラと輝いています。
YSカウンセラーから、子どもの不調の原因は親にあることが多いと聞き、私もYSメソッドのカリキュラムを受診しました。
私が経験した変化はあまりにも劇的で、一番の変化は、やはり娘のことを気に病まなくなったことです。状況は何も変わってなくても、「私はこんなに幸せだったんだ!」と思えるようになり、それが娘にも伝わって「お母さん、楽しそうだね」と言われます。
今、娘の存在そのものが、とてもありがたいのです。そして、娘に感謝できたことで、この娘に出会えたのは、私にあの母と父がいたからだ、という気づきが湧き上がってきました。
すると、両親が離婚したことも、母へのわだかまりも解けて、すべて許せるようになりました。ほとんど接点のなかった父にも、感謝の気持ちが芽生えたのです。
夫も、ここしばらく仕事の事で心の問題を抱えていたので、YSこころのクリニックを受診しました。その結果、何と私に感謝の手紙をくれて、本当にビックリしました。楽しく働けるようになった夫の成績は急上昇!ボーナスもアップし、部下の皆さんにもかなり慕われているようです。
こんなに家族の状態が良くなったのも、全て娘のうつ状態と、登校拒否のおかげです。長くつらい日々でしたが、それは決してマイナスの出来事ではなかった。私は今、そう確信しています。
次にご紹介するのは、お子さんの病をきっかけに来院された親御さんの体験記です。
「なんで娘の症状の改善のために、私が変化する必要があるのか」との思いを残したままカリキュラムをスタートされた方が、「自分が変わることの意味」に気づき、親子関係も夫婦関係も好転していかれたストーリーです。
ご夫婦それぞれのYSメソッドの体験を続けてお伝えします。
親御さんのお話のなかに、「次女をどうにかしたいは三日月の考え方だった」という言葉があります。これは、お子さんのことを、三日月のように欠けている状態で、何とかしてあげなければならない存在としてとらえておられたということです。
しかしご自身が「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)に取り組む中で「私は私で、次女は次女で素晴らしい」というように、お子さんのことを満月のように「まんまる」な素晴らしい存在と感じるようになられました。
その心から出てくる言葉や行動でお子さんに接していくことが、お子さんの回復を進めます。
お子さんのことを「まんまる」の存在としてとらえるには、まず何より、ご自身のことを「まんまる」であると気づいていただくことが大前提となります。
YSこころのクリニックの「家族療法」に取り組んだ親御さんは、最初は「子どものため」にスタートされても、やがては今回の方のように「自分のためだった」と気づいていかれます。
カリキュラムに取り組むことで、ご自身の心の奥深くに「愛そのものの心」があり、それが 「本当の自分」であることに出あっていかれるからです。
YSこころのクリニックの「家族療法」は、お子さんだけでなく、ご家族がまるごと好転していくことができる、ご家族の再生と大好転のためのプログラムということを、身をもって証明してくれています。
ぜひご一読ください。
YSこころのクリニックとのご縁は、次女の不調の相談でした。
口元のしびれが気になり、数か所の病院を渡り歩いても改善せず、もしかしたら心の不調からきているのではないかと思い直し、夫のすすめで一度お話を伺ってみようと訪れました。
対応してくださったカウンセラーの方は、私の話を聞いて、「自分のことも娘さんのことも責めることはない。すべて満月なのですよ」と教えてくださいました。私は初めて聞く満月の法則に、涙が止まりませんでした。
また、「あなたが変わるのが一番です。親が変わると子どもに波紋で広がるから大丈夫」とも。
さらに夫婦でYSメソッドを受講するのがベストとの提案に夫が賛同、私の背中を押してくれました。
「なんで娘の症状の改善のために、私が変化する必要があるのか」との思いを残したままのスタートでしたが、受講が進むにつれ、私の心が軽くなり、体が勝手に動くようになりました。
クリニックに通い始めてからは、夫と一日の出来事を話すようになりました。息子には、「勉強会で夫婦仲良くしろって言われてきたの?」と問われるほど夫婦の関係性が変わったようです。本当に夫婦で受講してよかったです。
次女からは、「なんで私の心配をしないんだ! 私のことは面倒くさいんでしょ」と言われ、毎日「今日はどう?」と聞かれるのは嫌だろうと思っていた私の心遣いは誤解と判明したので、朝と学校から帰ったときに聞くようにすると、その流れで一日の出来事を話してくれるようになりました。
今では、次女とふたり楽しくクリニックに通っています。
笑いあいながら電車に乗るなんて全く想像もしていませんでした。
娘からの言葉も、きつい言葉ほど「私を愛してほしい」と聞こえるようになり、いとおしく感じるようになりました。
私は、自分が変わることの意味に気づきました。
「次女をどうにかしたいは三日月の考え方だった。私は私で、次女は次女で素晴らしい。今まで、母親とはこうあるべきだとか、子どもはこう躾けるべきとの思いを含んだ波紋が広がっていたのかもしれない。これから私が広げるのは光の波紋にしよう」と感じています。
クリニックの皆様には、いつも笑顔で迎えてくださり感謝しております。
支えていただきありがとうございます。
続いて、牧原さおりさんのこ゛主人様の体験談て゛す。
「もうお父さんとお母さんとは話をしたくない」。歯の痛み、頭痛を訴えていた次女は、歯科に数件通うも原因不明。親としては見守っているところでしたが、妻は「どう話していいのか分からなくなってきた」と彼女からの言葉に強く心を痛め、子育てを妻に任せきりだった私はどうしたらよいのかお手上げでした。
そこで精神科のお医者さまで信頼できそうなところ......と探し始めたところ、YSこころのクリニックにたどり着いたのでした。
まずは妻がカウンセリングに一人でうかがいYSメソッドの基礎講座に夫婦で参加。当日は、子どもたちの状況が親の意識の変化で見事に回復していった事例のお話もありました。
しかし、妻は「本当は私よりも娘が受けたほうが良いのでは」と半信半疑。受けるか迷っていました。
そこで思ったのは、子育ての半分は間違いなく夫の私の責任。これで自分自身としっかり向かい合う機会になれば、その変化は何かを生み出すだろうと妻の背中を押して一緒に受けると決めました。
一つ目の2日間の集中カリキュラムから、とにかくびっくりでした。
涙、涙で、温かい気持ちがあふれ出てきます。家に帰ると確かに家族に変化が起こり、無気力だった次女が生活のリズムを取り戻し始め、大学進学の希望を自ら伝えてきました。
そして三つ目の2日間集中カリキュラムの2日目朝、これまでの意識がひっくり返る出来事が起こりました。
子どもの「送って」というお願いに「そんな、親なんだから必要なことはいつだって当り前じゃないか」と答えたその瞬間でした。脳天の奥なのか、天空なのか、どこからかわからないけど、はっきりと聞こえた「親なんだから必要なことはいつだって当たり前じゃないか」という言葉。宇宙という生かし主の言葉だと感じられて、涙があふれてきました。子どもを送っての帰り道は、ありがたさで号泣でした。
今、毎日生まれ変わった気持ちで、実践中です。
今までは良し悪しの価値観でやらなかったことにも、思い込みのフィルターを外して挑戦してみる。気づくと、妻のことも、次女のことも、まったく問題ではなかったと思えるようになっています。
「お父さんとお母さん、勉強会で仲良くしなさいって教わったの?」
一番下の長男の言葉にも笑ってしまいます。
このご縁に心から感謝しております。
原因不明の身体の痛みに苦しんでいたお子さんとの親子関係が「佐藤康行 真我メソッド」 (YSメソッド)に取り組む中でどのように変化していかれたのか、そのストーリーがわかりやすく表現されています。
この体験記の中で、「一つ目の2日間の集中カリキュラムから、とにかくびっくりでした。涙、涙で、温かい気持ちがあふれ出てきます」という言葉が語られています。
「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)に取り組むことでご自身の心の最も深いところにあった愛そのものの心(「真我」=本当の自分)があふれてこられた体験です。
その結果、「無気力だった次女が生活のリズムを取り戻し始め、大学進学の希望を自ら伝えてきました」というようにお子さんが変化し始めました。
これは、ご自身が記しておられるように、今までの「良し悪しの価値観」という「思い込みのフィルター」が外れ、「妻のことも、次女のことも、まったく問題ではなかったと思えるようになっています」というように、ご家族を「まんまる」な存在だと、「思えるように」なられた成果です。
頭で「そう思おう」とするのではなく、心から「そう思える」ようになられたとき、大きな変化が生まれます。ありがとうございました。
次の体験記は、ご家族の取り組みがきっかけとなり、家族が丸ごと大調和していかれた姿を伝えてくれます。
ぜひご一読ください。
次女が小学校5年生から学校に行けなくなりました。
幼稚園・小学校もお腹が痛いと言って、朝ぐずる日があるのを、ごまかしごまかし連れて行っていました。
その子が小学校5年生の時、「お母さんとゆっくりしたい」の一言で、仕事を辞め、娘も学校を休むことを決めました。それでも娘を学校に登校させたい、元気に友達と遊ばせてあげたいという思いはあったので、娘に声をかけて学校に行ける時は私がついて保健室登校をしました。
学校を休んだ当初はまだ外出はできたので、あっちに良いお医者さんがいると聞けば出掛け、こっちに良いカウンセラーがいると聞けば出掛けました。ヒーリングも受けましたが、これといって良くなる兆しもみえませんでした。
夜中に連続2時間・2週間くらい泣き通しの日が続いた時には、子どもの心が粉々に壊れてしまうんじゃないかと恐怖を覚えたほどでした。
それでもいつかきっと良くなることを信じ、毎日を出来るかぎり娘に合わせた生活をして生きてきましたが、10年経っても生活はあまり変わらず、後は何をどうしたらいいかと途方にくれていました。
だいたい母親に原因があると本に書いてあれば、私の何が原因だったのかと自分を責めたりもしました。
だんだん自分の心のパワーもなくなっていることに気づき、精神的に不安定になるときもありました。
夫も我慢の限界を超え、口論することもあり、ついには本気で離婚という言葉が出て、私も覚悟を決めた時がありました。
難聴である長女も5年ほど前からうつ状態になりました。
夫は4年前に脳出血で倒れ右半身に麻痺が残り、失語症の障害も残りました。
私は2年ほど前から18カ月、C型肝炎の治療を始め、抗がん剤の副作用と同じような症状と闘いながら、家族みながよれよれになりながらも生活をしていました。
そんな中で救いは、K先生との出会いでした。
次女が保健室登校をしていた時の保健室の先生で、小学校を卒業してからも親身になり関わっていただき、親子共とても信頼し尊敬できる先生でした。その先生からYSメソッドのことを聞きました。
子ども2人に受診を勧めたら、長女は自分は難聴で受診しても話がわからないからと、最初は行かないと言いましたが、スタッフにサポートできるところをお願いしてみようということで、私と長女が受診することになりました。
難聴ということで、受診しても真我が開かないんじゃないかという思いもありましたが、カウンセラー・スタッフのお力添えで真我を開くことが出来ました。
本人はあまり良くわからないとは言いながらも、ゆっくりと生活が変わり、受診して1年後に仕事に復帰し、現在は人生を楽しんでいるなあと羨ましいくらいに仕事に遊びにと飛び回っています。
家の中も少し安定したため、1年前に仕事を始めました。
50を超えた年齢で、しかも田舎で求人が少ない地域で就職できたのですから「やっぱり真我のおかげ」と良い事が起こることを実感しました。
そうして1カ月過ぎたあたりから、夫・次女の体調に変化が現れてきました。
昨年の11月に今度は次女と2人で2日間集中カリキュラムを受けました。
なんと2日目に元気に歩く、話す、食べる娘の姿がありました。
家族が不安がる娘に何年もかけ、そのままの自分でいい事を伝えてきたのに受講後、不安なくそこにいる娘の姿がありました。
家に帰ってからも良く寝られる・美味しく物を食べられる・不安なときに飲む精神薬も飲まなくてよくなったと、元気な次女の姿に近所に住む夫の母親もビックリし喜んでいました。
受講してすぐにこんなにも変わるものかと真我の凄さを見せてもらい、ますます真我を確信できました。
本当にありがとうございました。
次にご紹介する患者さまは、うつ病から双極性障害そして統合失調症へと進行しながらも、「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)の治療で元気を取り戻し、減薬を進めるまでになられました。
ご一緒にメソッドに取り組まれたお母様からいただいたお喜びの声です。
YSこころのクリニックでは、うつ病だけではなく、統合失調症や依存症、双極性障害など、さまざまな精神疾患の治療をおこなっています。
どのような症状をお持ちであっても、その方が持っている心の自然治癒力を引き出すことで、病の根本原因を解消していくことは可能です。
そのための確かな理論と方法論をもった治療法が、「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)なのです。
ぜひご一読ください。
今年40歳になる長男は、心療内科の薬を飲み続けて20年になります。
大学2年の時にうつと診断され休学。6年がかりで大学を卒業したものの就職は出来ませんでした。アルバイトも困難なほどの強い疲労感があり、不眠症にも苦しんでいました。
あちこちの心療内科を転々とするうちに、うつは双極性障害へ、そして別の病院では統合失調症と診断されたのです。
いつの頃からか13時間以上の睡眠時間を必要とする体になっていました。医師からも、私の友人からも、早く起きれば自然と早く眠れるようになると言われ母子で傷ついたことも度々でした。
そんな長男を心配して、次男が宮島先生の本を買ってきました。
そのご縁から、昨年9月、YSこころのクリニックを受診しました。
帰宅するなり、問診に睡眠時間13時間以上という項目があった!と上気した顔で話しました。「心のMRI検査」が本当に嬉しい様子でした。
あの日から7ヶ月、13時間以上あった睡眠時間は9時間で済むようになりました。
統合失調症薬のエビリファイ18ミリグラムを始め8種類85ミリグラムの薬を長期長年服用していましたが、今ではエビリファイは0に、6種類117ミリグラムまで減薬が進み、本人も驚いています。
見るからにとても元気になりました。
そして、長い間心の中にあったものを言葉にできるようになって、たくさん私に話しかけてきます。ずっと暗い家庭で辛かったとか、友達ができずに悩んでいた中学、高校時代であったとか、大学生になり、ようやく友人も多くでき、学生生活を楽しんでいた矢先に、心も体も辛くなっていってしまったとか。
私も息子に勧められて、2日間集中カリキュラムに参加してみました。
その時、私に厳しかった亡き父の、深い深い無償の愛に気づき、感謝の涙が溢れました。そしてどんどん心が軽くなっていくのを実感しました。
実は、私も暗い家庭に育ち、自分でも気づかないまま、傷ついて生きてきたのでした。
長男が20年以上も、心の病で苦しみ抜いてきてくれたおかげで、YSメソッドにめぐりあうことができ、母子ともども明るくなることができました。
足が悪い私は、上京の折は杖を使っていましたが、杖は今はいらなくなりました。
息子は週2日、塾の講師のアルバイトをしていますが、生徒さんとのやりとりがとても楽しくなったそうです。
私は認知症気味の主人にも落ち着いて対応できるようになり、家の中に笑いが多くなってきました。
息子と美点発見の会話を毎日楽しんでいます。
本当にありがとうございます。
いかがでしょうか?このようにご家族が一緒に取り組まれる事で、劇的に改善していきます。
この「ファミリーセラピー」は、YSこころのクリニックで治療コースとして提供していますが、今回、「YSメソッド・オンライン在宅カリキュラム」では、1コース購入されますと、ご本人とご家族全員で取り組むことができます。
もし、ご本人が今すぐに取り組む意思がない場合も、心配はいりません。
まずは、親御さんから取り組まれることで、ご自身の心の変化が現われ、子どもや家族に影響が現われてきます。
次は、開発者佐藤康行が講師として対応したケースを紹介します。
次に紹介するご家族は、娘さんのことで悩んで相談にこられました。対応したのは、開発者佐藤康行自らです。
お母さんはすでに、2日間集中カリキュラムを受けられ、とても素晴らしい変化を実感されていましたが、ご主人は感心がない様子でした。
引きこもった娘さんの自宅へ赴き、対応したところから始まります。
以下にご家族が一丸となって取り組むことが大切か鮮明に表われた体験記です。 佐藤康行の記述で述べられています。
では、早速一読ください。
十九歳で髪の毛が全部抜けてしまっている女性がいました。可愛いお嬢さんでした。
最初に講座を受けられたのは、彼女のお母さんでした。講座を受けてすっかり幸せになったお母さんは、家に帰ると娘さんに向かって「あなた、幸せ?」と聞きました。すると、娘さんは「フン、私なんかいいの!」と言って、部屋にこもってしまいました。
その時、お母さんは「ドキッ!」としたというのです。「私は自分のことしか考えていなかった!」と気づいたそうです。そして、すぐに私の所に電話をかけてきました。
「佐藤先生、ぜひ、うちの娘と会ってください!」
娘さんは、部屋にこもりっきりでしたから、私は部屋まで会いに行きました。
そして、彼女に「どうして、頭がそんなふうになっちゃったの?」と問いかけると、彼女は少しずつ心を開いて答えてくれました。
「子どもの頃から、お父さんとお母さんがケンカばっかりして、怖くて怖くて......。 それで髪が段々抜けちゃったんです」
お母さんは心のことに目覚めてきているのですが、お父さんが、まったくそういうことに 興味がありませんでした。「そんなもの、勝手にやっておけ!」と言って、まるで相手にしないのです。ただ、お酒を飲んで、ワーッと騒いでいるのが好きな人なのです。
そこで私は、お父さんに話しかけました。
「お父さん、娘さんの頭が禿げているのは、なぜだかわかりますか?」
お父さんは「うん、何か変なシャンプーでも使ったんじゃないか」と答えるのです。
私は、(これはダメだ! よし、ケンカしてでもわからせてやろう!)と思いました。
「お父さん、何を言っているんですか! 娘さんは、お父さんとお母さんが子どもの頃からケンカして、それが怖くて怖くて禿げたって言っているんですよ!」
すると、突然、そこに彼女のお姉さんが飛び込んできて、お父さんの前に正座して、ボロボロ涙を流しながら訴え始めました。
「お父さん。私も妹と同じ気持ちだったのよ!」
さっきまでお酒を飲んでいたお父さんは、娘の話に驚いて、ピタッと酒をやめ、黙りこんでしまいました。
私も続けて言いました。
「あなたが、大黒柱なんですよ。あなたが変わらなきゃ変わらないよ! いいんですか。このままでは、死ぬに死ねないじゃないですか!娘さんがこんなに落ち込んで、どうするんですか!あなたの娘さんなんですよ」
そして、ついにお父さんが「わかった......。オレも一回佐藤さんのYSメソッド(2日間集中カリキュラム)を受けてみる」と言ったのです。結局、お父さんと娘さんの二人が受けることになったのです。
お父さんは、少し苦労されましたが、最後には真我に目覚め、ワーッと泣き出しました。それを見た娘さん二人も、「お父さーん!」と抱きついて、三人で大泣きしていました。それから、完全に家族は一つになったのです。
精神世界と現実とは別物だと思っている方が多いです。しかし、決して別ではないのです。心の問題と現実の問題は一つなのです。
いかがでしょうか?
「親子は1つ」ということが、お子さんの心の病や引きこもり、不登校などを根本解消するポイントなのです。
佐藤康行
1951年、北海道美唄市生まれ
心の学校グループ創始者。
15歳で単身上京、飲食店経営者になる夢を抱き、
皿洗いからセールスマンに転身、教材のセールスでは世界トップの実績を持つ。
1980年、「ステーキのくいしんぼ」を創業。「世界初の立ち食いステーキ」を考案し、8年で年商5億円(70店舗)を達成。
その後経営権を譲渡、これまでの経験をベースに心の専門家として1991年に「心の学校」を創立、約30年にわたり43万人以上の「真我=太陽(本当の自分)」に目覚めることを伝え続けてきた。
2014年、東京駅前八重洲に心療内科・精神科の「YSこころのクリニック」を開院、うつ病治療では90日以内の寛解率が90%以上という医療の常識をくつがえす成果を上げている。
YSこころのクリニック
研修指導の主要実績は、ANA、明治安田生命、高校野球優勝校、プロボクサー日本チャンピオン、力士など幅広く、政治家、経営者、お寺の住職、精神世界、スピリチュアル、各業界のトップの方から人間関係、夫婦関係、親子関係の問題、恋愛、お金、仕事、健康の悩みなど、ありとあらゆる人が、これまでグループ全体で30年間で43万人以上の好転させ、世界15か国で講演、研修を行ってきた。
刑務所での講演から、病院のロビーでの講演、教育フォーラム、医療講演会、学校、企業での講演と様々な場所に呼ばれ、講演を続けてきました。
衆議院議員会館での講演会、遺伝子の権威である筑波大学名誉教授 村上和雄先生、「一風堂」 河原社長との講演会など、多くの著名な方ともジョイント講演会をしてきました。
一風堂河原社長&佐藤康行 衆議院会館講演会
講演会では、連日、全国から集まり満席状態となります。そして、感謝の気持ちを伝えるために、長蛇の列ができるくらいです。
国会議員や上場企業の経営者などからの信頼も厚く、政財界に大きな影響を与えている。
主な著書に『満月の法則』(サンマーク出版)、『仕事で心が折れそうになったら読む本』(PHP 研究所)、『過去は自由に変えられる』(産経新聞出版)、『お金の不安が消える本』 (KADOKAWA)、『ダイヤモンド・セルフ』(アイジーエー出版)『真我』(アイジーエー出版)などがある。著書は250冊以上(電子書籍含む)を執筆。
佐藤康行の過去の実績・メディア掲載です。
・テレビ東京「ニュース モーニングサテライト」佐藤康行の書籍が取り上げられる ・日本テレビ「スーパーテレビ 情報最前線」 ・チバテレビ「ビジネスフラッシュ」 ・チバテレビ「ホリプレゼンツ求人任三郎がいく!」
海外
・ニューヨークテレビ局・バンクーバーテレビ取材され、テレビ出演
・渡辺直美のYabamiRADIO(Yabami な借金生活!)渡辺直美 吉本芸人とラジオで共演 「芸人の借金生活」
・スターライト東京支局「ほんまるラジオ Dr.まみの Life’s Delicious Moments」(全国1位)
・タイ バンコクの日本語ラジオステーション
【雑誌】
・月刊ネットワーク・週刊女性・THE21(PHP研究所)・経済界・ダイヤモンド Zai・ゆほびか・月刊ザ・フナイ
【新聞】
・日経新聞・産経新聞・読売新聞 一面トップ・夕刊フジ・東京中日スポーツ新聞
書籍は電子書籍を入れると250冊以上 Amazon Kindle 47作品連続 第1位獲得!ギネス級某大手企業で社内研修用テキストとして使用される
・Amazonキンドル 47作品連続1位 ・うつ病治療!Amazon Kindle 無料版 40連続総合1位 ・Amazon Kindle 有料版、総合ランキング1位 ・Amazon Kindle 無料版、総合ランキング1位
書店売上げランキング1位実績
佐藤康行書籍 各書店ランキング1位
・紀伊國屋書店・三省堂・丸善・文教堂書店・戸田書店・宮脇書店・ブックファースト ・ジュンク堂・LIBRO・精文館書店 ・八重洲ブックセンター
・アメリカニューヨーク講演会ニューヨーク講演会満員御礼! ※ニューヨークのテレビ局での講演会
全米で「佐藤康行ニューヨーク講演会」の映像が6回放映されました。
・タイ バンコク講演会
・衆議院会館での 3 回の講演。そのうち1度は、一風堂 河原成美氏の講演会に特別出演として講演
・福島の避難所を訪問、講演
・元関経連会長、川上哲郎塾頭が主催する 「なにわあきんど塾、特別講座」の講師 ※講演のテーマは「魂の継承」でした。
・筑波大学名誉教授 遺伝子の世界的権威 村上和雄先生と講演会 ・市原刑務所講演
など多数
高額のセミナーでは、一瞬で満席になりキャンセル待ち
その他の活動
大学の入試問題に採用
2010年(平成22年)宮崎産業経営大学の入試問題に著書「なぜ本気で自分を活かさないのか」が採用される
上記以外にも各メディアに多数掲載されています。
私が異変に気づいたのは、『YSこころのクリニック』を訪ねる1年ほど前、転職して半年が経った頃でした。
それまで獣医師として勤めていた動物病院を退職し、労働時間・給与面ともに申し分のない 製薬会社の事務職に転職。入社した当初は職場の人間関係もよく、高いモチベーションで仕事に取り組んでいました。
ところが、数カ月経った頃から少しずつ違和感を覚えるようになり、仕事が苦痛になってきたのです。
ある日の夜、湯船の中でふと「死にたい」という思いがよぎりました。涙がポロポロとこぼれましたが、その理由はわかりません。
心療内科に行くと、うつと診断されました。そのことを会社へ報告すると、担当していた仕 事を外されて窓際族に。ただデスクに座っているだけの日々は非常につらいものでしたが、 妻と3歳になる娘のことを思うと、耐えるしかありませんでした。
毎朝、自らを奮い立たせて家を出ましたが、「会社に行きたくない」という気持ちがどうしても勝ってしまいます。「なんて情けない人間なんだ!」と自分で自分を責めずにはいられませんでした。がんばろうとしても、行動が追いつかないのです。
そうこうしているうちに、睡眠障害に悩むようになりました。夜ベッドに入ると、目が冴えてしまいます。せっかく眠れても早朝に目が覚めて、そこからまた眠れないんです。
とうとう耐え切れず会社を退職した私は、その翌日に事後報告で「会社を辞めた」と妻に伝えました。妻は烈火のごとく怒り、妻の両親を呼んで4人での話し合いになったのですが、「これからの生活をどうするつもりなの!?」と容赦ない叱責をひたすら受け続けました。私はただ黙って、うつむくしかありませんでした。
このまま責め続けられたら命が持たないと思った私は、実家へ戻ることにしました。
実家での私は、まさに寝たきり状態になりました。体がズシンと重く、気力を振り絞ろうとしても力がまったく出ないため、起き上がれなかったのです。
数日経って少し動けるようになったとき、睡眠薬を処方してもらっていた心療内科を訪れました。実家近くの病院へ転院手続きをするために書類を作成してもらいましたが、そのとき、主治医は書類を作るスタッフに「宮田さんは改善傾向にあります」と伝えているのを聞いて、私の怒りは頂点に達しました。
「なにバカなことを言ってるんですか! 全然よくならないから、仕事も辞めるはめになったんですよ! 家庭もめちゃくちゃになって......」帰りの電車では本当に悔しくて、人目もはばからず涙を流しました。妻や義理の父母、元の職場の人たち、そして主治医も、誰も私の気持ちをわかってくれない。周囲から見放されてしまった私は、「命を絶つこと」を考えるようになりました。妻や義父からは何度も電話がありましたが、とても会話ができる状態ではありませんでした。
ただ唯一、娘のことは気がかりでした。
自宅にいたとき、娘は体調がすぐれない私を、「パパ、だいじょうぶ?」と幼いながらに心配し、ずっと寄り添ってくれていました。娘にまた会いたい! また一緒に暮らしたい! その思いだけが、この世に私の命をつなぎ留めてくれていたのです。
そのとき、ふと思い出したのが、YSメソッドについて書かれた電子書籍でした。
もうこれで最後にしよう、これでダメなら死のうと、死ぬきっかけを求める気持ちで本に載っていた連絡先へ電話をかけました。
そして私は『YSこころのクリニック』でカウンセリングを受け、2日間の集中カリキュラムに参加しました。このカリキュラムでは、カウンセラーのサポートのもと、固まった心を少しずつ掘り下げていきます。
当初は、自分が変わることを拒否するかのように、感情はなかなか動きませんでした。
ところが、2日目になると突然、妻と娘への熱い思いがドッとあふれ出てきたのです。
それまで「満月の自分」と出会うのはもっと難しいかと思っていたのですが、即、「満月の自分」が体感でき、興奮と歓喜につつまれて安堵したのを覚えています。
そして驚いたのは、その日の夜のこと。睡眠薬を飲むことなくスッと深い眠りに入ることができたんです! ずっと長いあいだ悩まされてきた睡眠障害は、この日を境に解消しました。
振り返ってみて、いつの時点でうつ病が寛解したかと言えば、まさしくこの日からです。も う大丈夫かもしれない。そう信じられると、不思議と穏やかな気持ちが蘇ります。実家に引きこもってひと月半が経っていましたが、私は勇気を振り絞って、妻と娘が待つ自宅へ戻ることにしました。
玄関を開けた途端、娘が「父ちゃーん」と駆け寄り、ギュッと抱きついてきました。
この瞬間ほど「あぁ、生きていてよかった」と感じたことはありません。
今までの私は「自分が正しくて、妻が間違っている」と思い込んでいました。それを直接言わないまでも、態度に出ていて、すごくつらい思いをさせていたでしょう。
それなのに、妻は今まで私にずっと愛情を注いでくれていた。でも、自分は何ひとつ返していませんでした。
そう気づいて妻への接し方を改めたら、いつ離婚してもおかしくない状態から180度変わり、前よりも関係が深まって仲良く話せるようになりました。家庭には笑顔が絶えず、妻が「いつも笑いすぎて、頬のしわが気になる」と言うほどです。
娘とお風呂に入ったり、添い寝をする夜のひとときも私の癒しの時間となっていて、なにげない日常がかけがえのないものに感じ、この上ない幸せを味わっています。
その後、いくつかの仕事を経た私は、今、医療関係の事務職に就いています。今年は年初から東南アジア数カ国に出張するなどして、仕事の広がりを感じましたし、獣医師のときより 安定した収入を得て、妻も安心してくれているようです。
ここに至る道は険しいものでしたが、「満月の自分」に出会ってからは、プレッシャーに参ってしまうことはありませんでした。
どんな逆境にあっても何とかなると、自分でもずいぶん前向きでいられるようになったと思います。
宮田さんは、苦しんだからこそ心療内科に行き、そこでどうにもならなかったので『YS ころのクリニック』を探し当て、「満月の自分」に目覚めました。悩み苦しんだその経験が 自らを「満月」に導いたのです。これが、YSメソッドでうつを克服した方々の共通した認識です。
うつになったことで、宮田さんは「どんな状況でも揺るがない自分」になり、結果として幸せな人生を手に入れたのです。
幸せな人生とは、地位や名誉や財産を手に入れることでしょうか?
私の考える真の幸せな人生とは、「満月の自分」を取り戻し、進むべき道を歩んでいる人のことを指します。そのような人はいつも愛と感謝に包まれ、自分だけでなくまわりの人も幸せに導いていきます。
まさに、宮田さんのような人を言うのです。
では次の方です。
私がうつと診断されたのは6年ほど前のことです。その原因のひとつには、幼い頃から続く母との確執がありました。
母には何かと反発してきましたが、とくに思春期を迎えると、親子での言い争いは絶えなくなりました。母だけでなく父に対しても荒れた言動をくり返し、ときにはものを壊したり、わざと大声を出したりと両親を相当困らせてきたと思います。
「私が荒れ狂うのは、あんたらのせいだ!」と怒鳴ったこともありました。
その後、東京の大学を受験するために親元から離れ上京し、目標の大学へ合格しました。両親との距離ができたことで少しは気持ちが落ち着きましたが、たまに母と電話で会話をすると、それだけで激しい怒りが込み上げてきます。不安定な心は、そう簡単には治まりませんでした。
大学では国際教養学部に進みました。他国からの留学生も多いその学部は、文字通り「人種のるつぼ」といった環境でした。
世界を股にかけて活躍したいと望む学生がたくさんいて、卒業後は国際機関や外資系企業で働く人も多いのです。
私も子どもの頃から「国連に入りたい」という夢があったのですが、学部の生活がはじまり、実際に国連のサークルで学んでいくうちに、様々な苦しみが生まれました。
他国からの留学生はもとより、日本人の学生ともうまく付き合えない。他人を理解できず、 環境になじめない自分が情けなく、悔しく、苛立ち、落ち込みました。
「そんな性格を持つ自分がおかしいのではないか?」と自分を責めるようになり、まわりの学生たちとの違いが際立ちます。日に日にコンプレックスが強くなり、次第に大学へ行くことに苦痛を感じるようになりました。朝、起き上がろうとしても体が重くて、エネルギーが切れたかのように動けません。こうして大学を休む日も増えていきました。
それから心療内科を受診して、睡眠薬と抗うつ剤に頼りながら、どうにか大学へ通う日々が続きました。
そんな状況の中で迎えた1年間の海外留学。不安もありましたが、留学は必修なので行くしかありません。環境が変われば症状は回復するかもしれないという期待もありましたが、現地では懸念していた不調があらわれ、食欲不振で体重が15kgも落ちてしまったのです。
帰国後、すっかり様相が変わってしまった私にドクターストップがかかり、1年間の休学を余儀なくされました。
休学中は実家に戻りましたが、もし自分をコントロールできなくなった場合に誰かがまわりにいてくれる、という状況に不安や孤独感は多少和らいだものの、「どうせ家族ですらわかってくれない」「家族さえいなければ死ねるのに」という心の葛藤が生まれてきました。
気持ちのアップダウンも激しく、「何もできない自分には価値はない、いっそ死にたい」という思いにかられて、薬を複数飲んだり、食事をわざと食べなかったりしていました。
当時通っていた心療内科では、薬物療法と認知行動療法(心理療法)を併用して治療を進めていましたが、症状はよくなりません。認知行動療法のセッションをすべて修了しても、何も変わりませんでした。
1年後、大学に復学しましたが、薬で症状を抑えながら講義を受ける日々には変わりありません。結局、心療内科で治療を受けても根本原因は何も解決されず、その現実に絶望するしかなくて、もしかすると自ら命を絶ちかねない状態でした。
そんなある日、ふらっと立ち寄った書店で見つけたのが、YSメソッドを紹介する本でした。
その内容は、衝撃でした。自分がずっと抱えていたモヤモヤしたものが、本の中では明確な言葉になっていたのです。
ずっと私の求めていたものは、これかもしれない......。この方法であれば、私の症状を治すことができるかも......。そう直感し、すぐに予約を入れました。
『YSこころのクリニック』では、カウンセラーのサポートのもとで「満月の自分」と出会うためのワークを行いました。「うつの根本的な原因は、母との関係にある」となんとなく気づいていた私は、2日間のカリキュラムで母への感情を足がかりに、自分の心を掘り進めていきました。
その中で、私の警戒心が強く、人のことを気にしすぎる性格は、幼少期の母とのやりとりで身についたことがはっきりしたのです。幼い頃から他の子どもと比べられ、努力して達成したことをまったくほめてもらえず、いつもネガティブな話ばかりを幼い私に吐き続けてきた母の言葉が、いつしか私が現実世界にあきらめを抱く原因になっていたのかもしれません。
母から愛されたい、認められたい一心で、私はいつも自分の意思を押し殺し、母の期待に応えようと努力してきました。その結果、満たされない思いが許容範囲を超えて、ある時期から心の病となって表面化したのです。
ひたすらワークを続けていたある瞬間、私の体内から何か温かなエネルギーがサーッとあふれ出しました。それは、「母の愛」でした。
これまでずっと愛されていないと思って生きてきましたが、母はちゃんと私のことを愛してくれていたのです。その愛を受け入れられなかったのは、自分自身だった。
そのことに気づかされた瞬間でした。
私のうつは、このときから消えていきました。
さらに治療を進めていくと、母の生い立ちにも思いが馳せられていきました。母も生まれ育った環境の影響を受けていたんです。母の母である私の祖母は、夫婦関係にトラブルを抱えながら壮絶な人生を歩んできた女性です。祖母は、そんな生い立ちからか警戒心が強く、とくに異性に対しては厳しい見方をしてきました。
母は、そんな祖母の価値観を幼少の頃から刷り込まれ、ときには悩み苦しみながら生きてきたのではないかと思います。
それぞれが持つ「過去の記憶」に影響されながら、祖母から母へ、母から私へと性格的傾向が受け継がれてきたのでしょう。
しかし、祖母も母も私も、もともと「満月」であり、そのまま、「満月」のままで完全完璧な存在なのです。「みんなが満月」の世界では、すべては「これでよかった」わけですから、未来は「だからよくなる」しかありません。
怖れるものは何もないのだと、私は確信しました。
その後しばらくして、母と久しぶりに長い時間を過ごしました。不思議なほど拒否感はなく、むしろ一緒にいることを楽しんでいる自分がいました。今では母からの電話やメールも喜んで受けています。
それまでは、ことあるごとに自分の意見を押しつけていた母でしたが、今では「すべてはあなた次第よ」「あなたが幸せなら、それでいい」と言ってくれるようになって、母もどんどん変わっていきました。
ありのまま、「満月」のままの自分を認めてくれている母に対して、今では「生んでくれて ありがとう」という精一杯の感謝の気持ちで向き合っています。
苦痛だった学生生活も、将来の夢を実現しやすい「理想的な環境」で学べることを幸運だと感じるようになりました。価値観が違うと距離を置いていた留学生との交流もずいぶん積極的になって、無事大学を卒業した私は、今、中東のドバイで弁護士秘書として働いています。
これからもいろいろなことがあるかもしれませんが、きっと大丈夫だと思える自分がいます。それは私の中で、確実に「満月の自分」が軸になっているのを感じるからです。どんな未来になっても、YSメソッドを90日間やりきって、元気になったという事実は覆せません。この自分への絶対の信頼が、未来の私をずっと支え続ける。
そう思っています。
■母を責める心が感謝に変わる瞬間
白川さんは、聡明で気品ある女性です。瞳を輝かせながら笑顔で語るその表情からは、かつて家に引きこもり、死にたいほどうつで苦しんでいたことは想像できません。
白川さんは、母娘関係が深すぎるあまり、それによって刷り込まれた価値観にずっと悩まされてきました。
YSメソッドのワークでも、「頭が固い」「疑り深い」「考えすぎてしまう」といった自分の 性格傾向を変えたい、母親の影響(価値観)から抜け出したいと必死でもがいていました。
子どもを持つ親は多くの場合、子どものことを思って「こうあるべき」と指導します。
じつはこの言動が、知らず知らずのうちに、親の価値観の中に子どもを押し込めようとしているのですが、本人はこのことになかなか気づきません。
子どもが親の言うことに表向きには従ったとしても、本音では受け入れ難いと感じているものです。かりに、勇気を持って自分の意見を主張しても、「それは違う」「後悔するよ」などと否定され、結局は親の意見に従うよう、コントロールされてしまうのです。
白川さんの場合は、10代の頃に反抗期を迎え、母親との関係を打ち破ろうとしました。荒々しい言葉や態度は、母親に向けて「私のことをわかってほしい」という心の叫びだったのでしょう。
しかし、その行為だけで心の傷が癒えることはありませんでした。たとえうつの原因が「母 との関係」にあると気づき、母親を責め続けたとしても、問題は解決しないのです。
うつ病の原因は「過去の記憶」にありますが、うつ病になるほどの記憶とは何なのか、ひと言で言えば「愛の不足感」です。つまり、心が愛で満たされることで根本的な解決がなされるのです。
白川さんは、「過去の記憶」が障害となって、母親からの愛を求めているにもかかわらず、受け取ることを拒否していました。
しかし、YSメソッドで自分の心を深く掘ったことで、母親の愛が全身にサーッと流れ込んでくると同時に、母親と自分とを隔てていた境界線が消え去ったのです。
母親の愛を我が身で体験したことで、白川さんは母親と「もともとひとつ」だったことに気づき、愛と感謝の気持ちに包まれました。そのとき、「愛の不足感」は存在できなくなり、うつとともに消え去っていったのです。
ここで、YSこころのクリニックの院長である宮島賢也医師のご自身の体験記をお伝えします。
精神科医である私が、「自分もうつだったんですよ」と患者さんに告げると、まずはみなさん驚かれますね。
20代後半で循環器内科の研修医となった私は、寝る間もないほど激務な日々を送っていました。さらには人の命にかかわる重責により、心身ともに疲れが蓄積し、うつを発症したのです。
後の精神科の主治医からは「一生、薬を飲み続ければいいですよ」と言われ、それが本当に治療と言えるのだろうか......と疑念を抱きながらも、結局、7年にわたって薬を飲み続けました。
研修先を循環器内科から総合臨床医(家庭医)に移したことで体は楽になりましたが、仕事への意欲がいまいちわきません。気分の波があり、オーストラリアに研修に行ったりする一方、不安も強くありました。家庭医は範囲が広すぎて、これも自分には無理と思い、医者を辞めようと思いましたが、医者以外の仕事もわからず、家庭医から精神科医へ転向。自分と同じ精神疾患に悩む患者さんたちと向き合う日々がスタートしたのです。
そこでわかったのが、薬でのうつ治療により症状が寛解し、投薬を終了する患者さんはほとんどいないという事実でした。たとえば「統合失調症」と診断すれば、その患者さんは長年にわたって薬を飲み続けなければなりません。人生を左右するような診断を誤るわけにはいかない。そんな不安のもとで誠実な対応を心がけてきましたが、「標準的な診療基準に当てはめた診断」でも、誤診、医療訴訟の不安が取れませんでした。
本当にこのままでいいのか......と暗中模索する中で、医学書以外の様々な本を読み漁り、根本的な解決策を探し続けました。
一般的なメンタルクリニックでは、「やる気が起きない」「食欲がない」「眠れない」「体重が 減った」「集中力がなくなった」「死にたくなる」などの症状が2週間も続けば、「うつ」 診断することになります。
そして多くの場合、脳の神経伝達物質「セロトニン」のバランスを整えて症状が改善することになっている「抗うつ薬」が処方されます。脳科学的な視点では「セロトニン異常がうつを引き起こす」と言われていますが、これはあくまでも仮説であり、本来の発症メカニズムは解明されていません。
うつを根本から治すには、セロトニン異常を引き起こす原因そのものを取り除く必要があります。なぜなら、投薬により「気分の落ち込み」を抑える対症療法を続ければ、「良くなったり、悪くなったり」をくり返し、苦しい状況にい続け、追い詰められる患者さんもいるからです。
精神科医としての経験を積み重ねながらひとつひとつの症例を掘り下げていくと、ほとんどのケースで「親子関係の記憶」が大きく影響しているのがわかりました。本来、生命のつながりである親子は、深い愛で結ばれています。この愛が過去の記憶によって歪められると、あたかも愛が断絶した状態であると認識され、ゆくゆくは精神疾患として現れてしまいます。
じつは私自身も、母親から条件付きの愛で育てられ、自己否定感の強い性格傾向になったと気づかされました。幼少期に体験した「親からのなにげない言動」は、子どもの人生に大きな影響を与えるのです。
その後、私は「薬を使わずにうつを克服した」自らの体験をもとに、独自のメンタルセラピーを考案。うつは、「もっと楽に生きたらいいよ」と体が発する愛のメッセージであり、怖れるものではないと伝えながら、多くの患者さんが自分で健康を取り戻すためのサポートをしてきました。
そんな中で出会ったのが、佐藤康行先生が開発したYSメソッドでした。これは薬に頼らず極めて短期間でうつ症状を寛解させる画期的な精神療法です。
当初は「90日で90%が治る」という触れ込みに、そんなことが本当に起こるのか!?と半信半疑な部分もありました。それでも、私がかつて担当していた重いうつ状態の患者さんと再会し、その方の症状がYSメソッドでみるみる改善、寛解した事実には驚き、感動すら覚えたのです。
ご縁があって『YSこころのクリニック』の院長になり、これまで多くの奇跡を目の当たりにしてきました。実際は90日も経たずに、2日間の集中カリキュラムを受けただけで症状 が寛解し、投薬治療を終えた患者さんもたくさんいらっしゃるのです。
このYSメソッドのベースとなるのが「満月理論」です。
夜空をあおいで三日月が浮かんでいるのを見たとき、そう見えるだけであって、本物の月は 何ひとつ欠けていない「まんまるなお月さま」。それと同じように、私たちは「どこか欠けて見えてしまう」のですが、実は満月のごとく、誰一人として例外なく「完全完璧、まんまるな存在」なのです。
YSメソッドは、「もともと患者さんは完全完璧、愛そのものなんだ」という真実が出発点です。治療して素晴らしくなるのではなく、もともと心身ともに素晴らしいという結論が前提になっています。すると、本当に病が消えていき、健康なその人が出てくるのです。
なぜ、自分(あるいは他人)を三日月のように欠けて見てしまうのか......。それは「親子関係」などにより刷り込まれた「過去の記憶」が、不安や怖れといった感情を生み出し、足りないところに目がいく習慣を強化しているからです。
しかも、「過去の記憶」とは生まれてから体験したものばかりでなく、両親やご先祖さまから受け継いだ遺伝子の記憶なども含まれます。そのため、頭で理解したプラス思考を顕在意識に必死でインプットしても、潜在意識に積み重なった「過去の記憶」が邪魔をしてうまく行動に移せない。その結果、変われないどころか、かえって症状を悪化させてしまうケースもあることに気づきました。
「自分は満月である」ことが腑に落ちるには、心の三層構造で言うところの第三層、生いのち命の源である「本当の自分」に目覚めることです。氷に固く閉ざされた第一層(顕在意識) と第二層(潜在意識)を掘り進め、第三層(本当の自分)に到達すると、まるでマグマを掘り当てたかのように愛が噴出し、その熱によってプラスもマイナスも含めたすべての「過去の記憶」は溶けてなくなるのです。
人は変わろうと意識しなくても、本当の自分を自覚できれば、変化は瞬時に起こります。だからこそ、極めて短期間にうつ症状が寛解するのです。なにより私自身、母親との関係に苦しんでいた「過去の記憶」が、YSメソッドを受けたことによって、母親のしてくれたことはすべて「愛のそのもの」だったと気づき、「本当の自分」に出会いました。いまでは母親に対する深い感謝の気持ちが出てきて、小言を言われても、反発するより親の愛を感じることが多くなりました。
うつを寛解した患者さんたちのキラキラと輝く姿が、YSメソッドの素晴らしさを物語っています。みなさん、「うつが治ってよかった」ではなく、「うつになってよかった」と口を揃えて言うのです。それは、うつになったことで「素晴らしい本当の自分」に出会えたからです。「本当の自分」に出会ったことで、苦しかったうつの記憶が、みなさんそれぞれにとってかけがえのない財産へと変化した証拠なのです。
今後は、医療現場だけでなく人生のあらゆる場面で、一人でも多くの人が「自分は満月である」ことに気づく機会が増えればいいと心から願っています。
1973年、神奈川県生まれ。防衛医科大学校を卒業し、循環器内科研修中に1カ月の休職。家庭医に研修先を変えるも意欲が出ず、精神科を受診してうつ病と診断。7年にわたり投薬治療を受けた経験から、うつは薬では治らないと気づき、食生活や人間関係、考え方から生き方を変えることの大切さを学ぶ。
「薬を使わない精神科医」として活躍する中、YSメソッドと出会い、2016年8月に『YSこころのクリニック』新院長として就任。精神保健指定医。認定産業医。著書に『どうせ生きるなら「バカ」がいい』(水王舎・村上和雄共著)ほか。
皆さんにYSメソッドについて解説していきます。
カウンセリングの際に、私はよく月の話をします。
晴れた日の夜空を見上げ、三日月が夜空に浮かんでいるとします。しかし、本当に三日月の形をした月が、宇宙に浮いているのでしょうか?
いいえ、決してそのようなことはありませんね。目に見える形はどうあれ、月はいつでもまんまるの月、〝満月”として、宇宙空間に存在しています。幼い子どもがお絵描きで三日月を描いたとしても、本物の月は〝まんまる”であることを知っているものです。
この三日月と満月の例を、人間関係に当てはめてみましょう。
人を見れば、足りないところやダメなところなど、欠点ばかりが目に入り、つい裁いてしまう。また、自分自身の欠けた部分だけが目立ち、自己嫌悪に陥ったり、自分を責めてしまうこともあるでしょう。
こういったとき、人や自分を「不完全な三日月」として見ていることになるのですが、そう見えるのは、「過去の記憶」が原因となっている思い込み、固定観念です。
その「過去の記憶」というフィルターを通して、相手や自分、出来事などを見るので、「本当の自分=満月の自分」がわからなくなっているのです。
三日月は、太陽の光が当たった部分が見えるだけで、本当に欠けているわけではなく、隠れているにすぎません。
欠けているとすると、治すためには何かで補わなければなりませんが、隠れているだけであれば、引き出すことができます。
満月という前提で接すると、やがて隠れていたところが出てきます。見え方はどうであれ、月はいつでも〝まんまる”です。
それと同じように、私たちの本質もまた完全完璧で、円満な、満ち足りた存在なのです。 もしかすると、奇抜なアプローチに思えるかもしれませんね。常識をくつがえす発想なので、 すぐに理解できなくてもかまいません。
「そういうこともあるかもしれない......」と漠然と受け入れるだけで、心の深いところが自然と動き出します。
なぜなら、あなたの内側にある「満月の自分」は、真実をすべてお見通しだからです。
一般的なうつ治療では、医師の診察や臨床心理士によるカウンセリングで、「どのような症状なのか」を患者さんから聞きとります。
そして、欠けている部分に焦点を当て、診断後には、その欠けてしまった部分を埋めるための治療が行われていきます。
当然と言えば当然かもしれませんが、もともと何ひとつ欠けていない人を三日月ととらえることが、現代医療の出発点になっています。
『YSこころのクリニック』では、患者さんを三日月とはとらえません。カウンセリングを行う際、うつを発症したきっかけや環境要因をヒアリングしますが、その状況には注目せず、対話していくのはその人の内側にある「満月の自分」なのです。もちろん、うつと診断された方に対して、いきなり「あなたは、本当はうつではないんですよ」と伝えたりはしません。
カウンセリングでは、相手の言葉に耳を傾けながら「なるほど、そのように思っているんですね」と深くうなずき、共感を示します。
そして、目の前の人がたとえうつの苦しみを訴えても、反対に固く心を閉ざしていたとしても、何の欠点もない完全完璧な存在、愛に満ちた「満月」を前提として接するのです。
すると、どういうことが起こるでしょうか?
ありのままの「満月の自分」を受け入れてもらえた方は、もともとの姿である「満月の自分」を、徐々に現わしてくれます。
氷のように閉ざした心をご自身から湧き出る愛で 溶かし、暖かく満ち満ちた心を取り戻していただけます。
相手の方が、もともと満月であったという真実に気づかれると、「あぁ、勘違いをしていた」「本当は、そういうことではなかった」「本当は、それは愛だったんだ」「私に、自分が愛だ ということを教えてくれるための出来事だったんだ」「嫌だなと思っていたけれども、それこそまさにその人が悪役になってまで教えてくれていた、深い深い満月の愛だったんだ...」と、自然に気づかれていくのです。
ご自身が気づく気づかないにかかわらず、すべては「もともと満月」です。しかし、やはり自らそれに気づき、自らの「満月」を態度や行動で表せるようになると、人生そのものが本当に「満月」としか思えない展開になっていくわけです。
『YSこころのクリニック』で、うつを寛解された方が「うつ病が治ってよかった」ではなく、「うつ病になってよかった!」と言われるのには、そういう理由があるからです。
普通に考えれば最悪の状況であるうつ病も、うつ病になったことによって自分が満月であり、そしてまわりもすべて満月であるという真実に気づき、それを自覚できるという、まったく思いもよらない視点に立てたということなのです。
そして、あのつらいうつ病ですら満月そのものだった、愛そのものだったということを悟り、「うつ病になってよかった!」と、本心からおっしゃられるわけです。
ただし、人間の心にはどうしても波があるのも事実です。何かつらい出来事が起こると、とてもそれが愛だとは思えないこともあるでしょう。そういったとき、やはり満月には見えない、嫌だなと思ってしまう、三日月に見えてしまうということが起きてきます。
しかし、それでいいのです。
だからこそ満月を「大前提」とするわけです。もし、そういったことが起きてこないのであれば、そもそも前提にする必要はありません。
そして「前提」ですから、前提として対応することを意識するのです。
三日月にしか見えないけれど、もともと満月だと意識していくと、今度は自分に余裕が出てきます。今、三日月としか思えないとしても、その実体は満月だ、愛だ、つまり自分のために起きている出来事だという前提に置くわけです。
すると、そのような感じ方やとらえ方がだんだん自分の中から芽生えてくるのです。
どう見ても100パーセント三日月だという感じ方から、1パーセントはもしかしたら満月かもしれない、といったように、だんだん、だんだんと、満月という前提が前提でなくなり、本当に光り輝く満月として感じるようになることが可能です。
不幸な現実には実体がありません。私たちは自分のまわりに起きる様々な出来事を現実だととらえますが、現実への意味づけは「過去の記憶」によって行われます。つまり、出来事そのものに、「良い」「悪い」というのはないのです。
ゆえに、不幸な現実というものも存在しません。
出来事それ自体は存在しますが、その出来事がいいのか悪いのか、また、つらいことなのか楽しいことなのかは、すべて自分の「過去の記憶」が決めているだけなのです。
そして、その「過去の記憶」の印象に基づいてとらえたものは、すべて確実なものではないのです。それらは、あくまでも自分の主観による認識、印象にすぎないわけです。ここにポイントがあります。
過去を変えるというのは、出来事そのものを変えるということではありません。起こった出来事は変わらなくてもいいのです。その出来事の認識が変わると、過去が変わることになるわけです。
私たちの心臓の動き、血液の流れ、細胞分裂など、様々な命を営むそのしくみには、人の善悪や良し悪し、印象、認識などとはまったく関係ない世界があります。それは人の考え、感情、価値観などによるものではなく、まったく独立した完全完璧な働きをしている真実の領域です。
人の認識を決めている「過去の記憶」を変えるには、この領域へのアプローチが不可欠です。出来事の根本をとらえる心を引き出す必要があるのです。
その心とは、一番深い心であり、すべては満月であるととらえられる「満月の自分」のことです。
もともと完全完璧な働きをする命が、もともと満月であるという真実は、人間の考え方や認識ではありません。それが最初から真実なのです。
そしてこの真実を前提とすると、認識や印象といった実体のないものは、やがて変わらざるを得ないのです。
つまり、出会う人やまわりの人々、そして自分の身に起きる様々な出来事は、どんなに三日月に見えたとしても満月であり、愛そのものであるという前提で向かい合ったとき、その印象が愛に変わっていくわけです。
では、愛に変わるとは、どのようなことなのでしょうか?
どんなに苦しくつらい出来事や人間関係も、まさに「自分のために起きた出来事であり、自分のために、何かを教えてくれるために現われてくれた人である」と、とらえることができるようになるのです。
たとえあなたが相手のことを「三日月だ」と思っていたとしても、そんなあなたに対して、「あなたは満月そのものですよ」と教えてくれる、ありがたい人々であり、出来事だというわけです。
この深い愛に気づくと同時に、あなたは過去の認識や印象が変わっていくことを体感することができます。、過去が変わるという意味合いです。
つまり、自分の深い部分から愛へと変わっていくわけですから、愛の方向へと性格が変わり、人間関係が変わり、人生が変わっていくのです。
人間関係には、他人との人間関係と自分との人間関係があります。他人や自分を「三日月」として見れば見るほど、人生はつらいものになるでしょう。
人生とは、人間関係であると言っても過言ではありません。人生の根幹となる人間関係がことごとく肯定されていったとき、あなたの人生は自ずと好転せざるを得ないのです。そして、満月そのもの、愛そのものの人生が奇跡の展開を見せるたびに、あなたははっきりと気づいていくのです。
それは、すべての出来事、出会う人々、そしてあなた自身が、もともと満月であったという揺るぎようのない真実です。
人間関係が肯定されていく中で、自分との人間関係、そして両親との人間関係も、当然ながら大きく好転していきます。
私たちは、両親から心と体を受け継いでこの世に誕生しました。さらに両親も、それぞれの父親と母親から、その心と体を受け継いでいます。このような「命のバトンリレー」は人類創世の頃までさかのぼります。
あなたの両親、祖父母、そしてご先祖の誰一人、命のバトンを落とすことなくあなたに命をつないでくれました。
あなたは今、こうしてこの世界に存在しています。
それは、どれほど奇跡的な確率なのでしょうか?
あなたが「満月の自分」に目覚めると、この「命の奇跡」をしっかりと受け止め、心の底から、いえ、魂の底からの感謝があふれ出します。もしあなたが両親にわだかまりを持っているとしても、自然な流れで両親との関係が修復され、さらにはご縁のある人すべてに感謝してもしきれない、そんな素晴らしい人生になっていくのです。
次のことを想像してみてください。
これは物事のとらえ方や考え方の傾向を知るために、よく用いられるたとえ話です。
水を求めて砂漠をさまようあなたの目の前に、半分ほど水が入ったコップが現れました。あなたは、コップの水を「まだ半分もある」と感じますか? それとも「もう半分しかない」と感じますか?
「まだ」と感じる人はポジティブ思考に、「もう」と感じる人はネガティブ思考に当てはまる。そのことはおわかりいただけるでしょう。
世にある心のエッセイや自己啓発の本などでは、ポジティブ思考を良しとしていますが、「前向きな方がいい」という思い込みは、むしろ害になります。ポジティブにしろネガティブにしろ、どちらの思考パターンが良いとか悪いというものではないからです。
実際には「コップに水が半分入っている」という現実が、単に目の前にある、というだけのこと。
自分の思考パターンの偏りに気づいても、それに対して良し悪しで判断しないことがとても大切です。考え方がポジティブだろうと、ネガティブだろうと、その事実に対して自分を責める必要はまったくありません。
ポジティブ思考やネガティブ思考といった性格分類は、生き方の本質をとらえる上であまり意味を持ちません。それらは表裏一体であり、人間で言えばこの世に男性と女性の両方がいるようなもの。大自然のしくみとしてもともと存在しているのですから、良し悪しで判断できるものではないのです。
それでも、私たちは思い通りに物事が進まなければ、ネガティブに考えてしまうのが常だと思います。気分も落ち込みやすくなりますが、それはあなたの考え方や性格がネガティブだから悪いのではありません。
ネガティブな考えとは、あなたが何かに気づくために必要なメッセージなのです。
例えば、横断歩道を渡ろうとするとき、信号が青になっているか確認したり、危険かどうか左右を見ますよね? それは、車にぶつかると命にかかわるからです。つまり、危険を感じるということは、命を守る上でとても重要なことなのです。
つまり、ネガティブのおかげであなたは今、生きています。あなたにとってネガティブが悪いものだと思っていたとしたら、それは真実ではありません。「本当の自分」で生きられるようになると、ポジティブでもネガティブでも、目の前で起こる出来事に対して主観や感情を持ち込まず、本来のありのままの姿をキャッチできるようになります。
別の言葉で言い換えれば、「人生を俯ふ瞰かんする力を身につける」ということ。
俯瞰とは、高いところから全体を見渡す行為を指します。自分の姿を、最も高い場所から眺めるようなイメージです。
人生を俯瞰する力を身につけると、まるでスクリーンに映し出された映画を観るかのように、「自分が主人公の人生ドラマ」を楽しむことができるでしょう。
そしてそのストーリーは、これまで見たこともないような、完全完璧で美しく、喜びにあふれた展開を見せるのです。
世の中にある映画作品は、どの作品もストーリーは山あり谷あり。波乱万丈な展開が好まれるものですが、あなたの人生ドラマもその例に漏れず、信じられないくらいドラマチックな内容へと変化していきます。
あなたの目の前で展開する現象は、現実ではなく幻想(スクリーンに映し出された映画の一場面)です。どんなにつらく苦しいものであっても、その苦しさは自分自身にとって、どのようなメッセージを発しているのかを知り、経験のすべてを財産にできれば、あらゆる状況を味わい尽くすことができるでしょう。
心にトラブルを抱えている人の多くは、思い出すだけでもつらい場面が心のスクリーンに次々と映写されていきます。それらはネガティブ思考の根本原因である、心に刻まれた「過去の記憶」が寸分の狂いもなく投影されているからです。
つらい「過去の記憶」は、部分部分で見れば耐え難いものかもしれません。しかし、目の前の現象を俯瞰から眺めることで初めてストーリー全体(人生の意味)を理解し、人生には無 駄なことなど何ひとつなく、真に完全完璧だということに気づくのです。
とても重要なことなのでくり返しますが、私たちは本来、完全完璧な存在です。それが「本当の自分」なのです。それなのに思い通りの人生を歩むことができないのは、「過去の記憶」、とりわけ幼少期に受けた心の傷(トラウマ)が不安や怖れといった感情を生み出し、「本当の自分」でいることの障害になっているからです。
複雑な家庭環境のもと、厳格な父親から体罰を受けて育ったという30代の中本麻美さん(仮名)は、家庭でも職場でも常に人の顔色をうかがい、自分のことは二の次にしてきたと言います。
どんなにつらい状況でも、自分さえ我慢すればうまくいく。そうすることでようやく自分の存在価値がまわりから認められ、受け入れてもらえると信じてきたからです。
しかし、そんな努力が報われることはなく、家庭や職場でのトラブルが積み重なった結果、麻美さんはうつを発症しました。症状は悪化の一途を辿り、自殺未遂をくり返すまでになってしまいました。どんなにもがいても死への誘惑から逃がれられず、心の闇にどんどん沈み込んでいくようだったと、麻美さんは当時を振り返ります。
症状が悪化して絶望の淵にいたときに『YSこころのクリニック』を訪れた麻美さん。私とのカウンセリングでは、「父に叩かれたのは自分が悪かったせいだ」と言います。
意外にも、幼少期の記憶は「ぼんやりと覚えている程度」であり、叩かれて育ったとはいえ、父親との関係に何らかの問題があるとは気づいていない様子でした。
実際にも、DV(家庭内暴力)を受けたことのある人の多くは、暴力が日常化するとその状態に慣れてしまい、自分が被害を受けていることに気づかないケースがあります。
うつを発症した原因が、幼少期の体験にあった麻美さん。顕在意識では「過去のこと」と割り切り、忘れ去ったかのように処理したのかもしれませんが、潜在意識にはこれまでに経験したすべての記憶が刻み込まれています。
とくに麻美さんのような「心優しき」人は、怒りや憎しみを相手に向けることを避け、「悪いのは私の方だ」と自己処罰することで無理やり事態をおさめようとします。
そして、激しく波打つ感情エネルギーを消化しないまま、心の奥底に封印するのです。人は、ネガティブな過去の出来事を「忘れた」ことにして心の安定をはかろうとしますが、実際のところ、私たちはどんな記憶も忘れることはありません。
幼少期に負った心の傷が深ければ深いほど、「直視したくない」という気持ちが無意識にも働きます。とくに人生を左右するような衝撃的な出来事は、その影響力を弱めるかのように 「わざと軽く扱う」(忘れ去る)傾向にあるのです。
しかし、心の奥底に封印された「過去の記憶」(とくに幼少期のトラウマ)は、時間が経っても癒えることなく蓄積され、無自覚ながらも長期間にわたってストレスを与え続けます。
そして、いずれ吐き出さずにはいられなくなるのです。
そのエネルギーが自分の内側に向けられた状態で限界に達すると、うつを発症し、ときには自傷行為や自殺企図といったかたちで現れることがあります。
麻美さんは、子どもの頃からずっと「自分は迷惑な存在だから、早く消えてしまいたい」と思ってきたようです。
その一方で、嫌われることを極端に怖れ、常に人と合わせ、必要以上に気を遣って生きてきました。その結果、心が麻痺してしまい、いったい自分が何を望み、何に喜びを感じるかわからなくなってしまったと言います。
このように、幼少期のトラウマは人生を大きくコントロールしています。
先にも述べた通り、ネガティブな考え方自体が悪いわけではありません。では何が問題なのかというと、「本当の自分で生きられない」心のクセがあることが問題なのです。
性格傾向は大切な個性であるとも言えますが、麻美さんのように「ネガティブ思考の自分」に生きづらさを感じていると、常に理由のない不安感にしばられ、心がどんどん疲弊していってしまいます。
心療内科でうつと診断された麻美さんは、数年にわたって薬物治療を受けてきましたが、はっきりとした症状の回復は見られませんでした。そして、藁わらにもすがる思いで私のもとを訪れたのです。
一般的なうつ治療は投薬と休養が中心ですが、薬はあくまでも対症療法にすぎません。しかも、薬には多少なりとも副作用のリスクがともない、離脱症状や依存症への怖れもあります。
抗うつ薬の副作用については患者数の増加とともに注目が増していますが、麻美さん自身も副作用に苦しみ、薬に頼らない治療法を求める中でYSメソッドにたどり着いたのです。
薬物治療は、一時的に症状を改善する効果は期待できますが、うつの根本原因にアプローチするものではありません。先にも述べましたが、うつ症状の多くはその人の持つ性格傾向にプラスして、「過去の記憶」、とりわけ幼少期のトラウマが作り出しているものです。
うつの根本原因が「過去の記憶」であれば、過去を変えてしまえばうつの症状も消えるはずですね。
YSメソッドのカウンセリングやワークなどを通じて、心を深く掘り下げていった麻美さんは、潜在意識の中にポツンとたたずむ「心身ともに傷つき、おびえきった子ども時代の自分」を見つけました。
当時の自分は、あふれ出ようとする怒りや悲しみの感情を「自分が悪い」という罪悪感で無理に抑え込もうとしていました。そして、まわりとの折り合いをつけるために何ごとも自己否定する心のクセをつけてきたのです。
幼少期のトラウマが作った自身の性格傾向について、当然ながら、彼女はまったくの無自覚でした。YSメソッドのワークにより、自分の人生を俯瞰し、すべて眺めてみた麻美さんは、「真面目でがんばり屋な性格の私は、いつも自分に厳しく、自分にプレッシャーを与え続けてきた」という事実を知ったのです。
自分で自分を追い込み、がんばりすぎて疲れ果てた末にうつを発症した麻美さんは、「物心がついてからずっと、暗闇のトンネルを手探りでさまよっていたのかもしれない」と過去を振り返ります。
誰しも心の傷をともなう記憶は、なるべく思い出したくないものです。それでも、いったん向き合うことでその傷を癒すことができます。
麻美さん自身も、ワークに取り組む前は「父から叩かれている幼い自分をリアルに思い出すと、かえって傷を深めてしまう」ことを怖れていました。
しかし、YSメソッドでは「当時を含め、人生全体を俯瞰して眺める」という設定のため、叩かれたときの痛みやそのときに感じた怒り・悲しみにフォーカスすることはありません。このときの麻美さんは、「過去の記憶」にとらわれ続けてきた「偽りの自分」を俯瞰して眺めることで、真実に気づくことができたのです。
麻美さんは改めてスクリーンの中の父親にフォーカスすると、父親は「すまなかった」と涙を流していました。その瞬間、これまで感じたことのなかった父親の愛が、全身をめぐる血液のようにスーッと流れ込んできました。
「お父さんは、私のことを嫌っていたわけではなかったのね。心配でしかたなくて、つい手をあげてしまったのね。そして、家族を支えるために身を粉にして働いてきたお父さんは、仕事のストレスの大変さを、そしてお父さんや私と同じような苦しみが世の中にたくさんあることを、身をもって教えてくれていたのね」くり返し叩かれたことがトラウマになり、これまで「過去の記憶」にさんざん苦しめられてきた麻美さんでしたが、そんな自分と同じように、父親も自らの過去の記憶に苦しみながら、自分のことを想い続けてくれていたことを知ったのです。
心の深い部分で怒りと悲しみをため込み、じつは父親を激しく恨んでいた麻美さん。
YSメソッドのワークによって、心のゴミでもあるその感情を吐き出すと、今度は信じられないくらい父親への愛があふれ出て、見え方が一変したそうです。
思わず「お父さん、ありがとう!」と叫んだとき、父親から愛されていたことに気付くと同時に、自分自身も父親を恨むことから解き放たれたのでしょう。麻美さんの目から、温かな涙か゛と゛っとあふれ出てきたそうて゛す。
麻美さんは、心のスクリーンに映し出された父親の姿に向けて愛の光を送りました。
その途端、温かいエネルギーに包まれたかと思うと、今まで岩のように頑なだった心が柔らかく解きほぐされ、全身がフワッと宙に浮いた感覚を味わいました。
これはまさしく、麻美さんが「本当の自分」に目覚めた瞬間でした。自分がどれほど周囲の人に愛されていたのかを知り、自分を愛することを許し、自分を受け入れる。
その瞬間に、すべての人は「本当の自分」と出会うのです。
麻美さんは次のように感じたそうです。
「私の人生ドラマに登場してくれた多くの人たちに、感謝せずにはいられません。父親をはじめ、つらい目に遭わされた(と思い込んできた)人たちに対しても、自分の魂を成長させるための重要な役割を担ってくれたことに気づいたんです」
それから程なくして、麻美さんのうつ症状はみるみる回復し、投薬治療を終えることができました。さらに、自らやまわりの人たちをほめ、そのすべてを認められるようになるYSメソッドのワークを実践する中で、人生の好循環が起こり出したのです。
すべて満たされている「本当の自分」に目覚め、不安や怖れをもたらす「過去の記憶」が解消された今、何ごとにも積極的に行動するようになったという麻美さん。人の目を気にせずにやりたいこと、好きなことに取り組み、これまで以上に毎日を楽しむようになったそうです。
現在つらい状況に置かれている人は、麻美さんの変化について「自分には関係ない、特別な出来事」のように感じるかもしれません。それでも誰一人として例外なく、人生を大転換させる能力は備えている、そう私は確信します。
目覚めるきっかけを得て「本当の自分」と出会うことができれば、過去と現在と未来がひとつながりになり、あなたの人生ドラマの見通しがすっきりとクリアになるのです。
過去の様々な場面を心のスクリーンに俯瞰して映し出せば、どんなに衝撃的な出来事も「ありのままの真実」として受け止められるでしょう。
まさしくそれが、極めてバランスのとれた「本当のあなた」の姿なのです。
私たちは、今この瞬間に起きている出来事を、自分というフィルターを通して眺めています。その視界に映っているものに、私たちは「過去の記憶」をもとにレッテル貼りをしています。もちろん無意識にではありますが、たとえば人と出会ったときに「過去の記憶」が影響して不安や怖れが生じ、自分を守らなければという危機感から自己防衛の本能がはたらきます。
それが人との対立構造を生み、悩みや苦しみを引き起こすのです。 一方で、「本当の自分」を取り戻すと、心のスクリーンには相手も自分もその本質が映し出されるようになります。
たとえ嫌な相手であっても、その相手は自分の人生ドラマにおいて重要な登場人物であり、主人公の自分と同じくらい大切な存在であると気づくでしょう。互いに学び合い、成長し合うという意味では、この人生で出会うどんな相手も感謝の対象でしかなくなります。ときには相手から攻撃的な態度をとられ、「やっぱり嫌いだ!」と心が揺さぶられることもあるでしょう。
それでも現実を俯瞰して眺めれば、「自分こそが正しい」という見方から解放され、冷静に、心穏やかに事態を見守ることができます。
それはまるで、素晴らしい人生ドラマのストーリー展開を楽しんでいる観客のようです。
このような見方を手に入れると、いかなる困難が立ちはだかっても、次のような思考回路が働いて好循環しか起こらなくなります。
① 起きたことは、すべてよかった
② 今現在、なんとありがたいことか
③ だから未来はよくなる
過去、現在、未来のすべてが素晴らしいと気づくと同時に、不幸のどん底と思っていた現実が、180度ひっくり返るのです。
これは心にある「過去の記憶」についても同じこと。困難を乗り越えた分だけ魂が成長することを、日々実感できるようになるでしょう。
くり返しますが、困難を生み出しているのは、「過去の記憶」です。
自分の人生は自分で選択しているように見えて、じつは「過去の記憶」にコントロールされています。さらに恐ろしいことに、それに気づくことはほとんどありません。
たとえば、「結婚して幸せになりたい」という人がいたとします。そう強く願っていても、 実際には「過去の記憶」からくる結婚への不安や怖れから、なかなか出会いに恵まれないという現実を引き寄せてしまいます。
その記憶は、幼少期に見た両親の壮絶なケンカかもしれません。あるいは、先祖から受け継いだ遺伝子の記憶で、男女間のトラブルがあったせいかもしれません。
「過去の記憶」とは、自分の人生で体験した出来事だけではありません。
私たちは父と母から遺伝子を受け継いでいます。さかのぼれば祖父母やご先祖さまにもつながり、遺伝子に書き込まれた何らかの情報を継承していると考えられます。
人類は、創生以来500万年以上の歴史があると言われています。現生人類(ホモ・サピエンス)が誕生してからでも10?20万年というのが一般的な認識のようですが、どちらにしても現代と比べてかなり過酷な環境下に置かれ、生活していたはずです。その遥か遠い昔から引き継がれてきた記憶を含めれば、あなたの人生をコントロールしている「過去の記憶」 はじつに膨大な量にのぼることがわかるでしょう。
つまり、心に蓄積された怒りや悲しみなどの様々な感情は、生まれる前から持ち越したものが大半なのです。YSメソッドであれば、それらの感情を愛に転換させることができます。それが人生を歩む上で私たちに託された目的のひとつでもあるのです。
「過去の記憶」が変わらなければ、つらい現状はそのまま維持・継続され、未来に希望を持つこともできません。
それでは、「過去の記憶」を書き換えるにはどうしたらいいのでしょうか。
その答えは、とてもシンプルです。
「本当の自分」という心のスイッチをオンにするだけで、「過去の記憶」という呪縛から脱却し、素晴らしい世界の住人になれるのです。
修行や訓練をせずとも、人生の大転換は瞬時にして起こる。それがYSメソッドの特徴なのです。
あなたが今、自分を「弱くてダメな人間」と思っているとしたら、それは単なるあなたの思い込みにすぎないのです。
麻美さんのように、短期間で「本当の自分」を取り戻すことは誰にでも可能です。
そのとき、現状をありのままに受け止められるようになり、良いことも悪いことも、過去の出来事すべてが人生の宝物になります。
すると、絶望していた未来に希望の光が差し込みます。そこには心が晴れ晴れとした自分がいるのです。
なぜ将来に希望が持てないのかといえば、「過去の記憶」からくる不安や怖れによって、まだ来ていない現実に尻込みをしているからです。
未来への不安や怖れは「取り越し苦労」であり、「妄想」にすぎません。そう気づくことで、 あなたの魂は輝き出すでしょう。嵐を巻き起こす分厚い雲のさらに上空には、常に太陽がさんさんときらめいています。それと同じように、誰の心にも「本当の自分」という内なる光が宿っているのです。
一度でも高度を上昇して雲(不安や怖れ)を突き抜け、太陽(本当の自分)の存在に気づくことができれば、二度とこれまでの自分に戻ることはないでしょう。
私たちは、一人ひとりがいかに尊い命であり、完全完璧な存在であるかを知ることが人生の目的なのです。今はどんなに未熟でも、弱くて情けなくても、その自分がすべて大切な財産だったのだ。そう確信できるので人生は大きく転換していきます。
そして、うつなどの心の病を薬に頼ることなく乗り越えることも、「本当の自分」への目覚 めによって実現するのです。
過去から現在、未来へと時間は流れていきますが、「本当の自分」の視点から見れば、過去・現在・未来の区別はなく、今この瞬間にすべてが同時に存在しています。逆に言えば、本当の「今」を知ることで、時の流れという概念は消え去るのです。つまり、あなたの意識次第で「過去や未来の自分も同時に変化する」と言えるでしょう。
あなたは常に「完全完璧な自分」として存在していて、そこから離れることはありません。
その満たされた、時空を超えた自分から見れば、心のスクリーンに映し出される(映画の主人公である)自分は、すべてが幻想なのです。大事なのは、映画のストーリーに対して抱く 感情を、すべてが完璧だという結論から、怖れずに受けとめること。
その本当の姿から状況を素直に受けとめることで、「過去の記憶」の書き換えもスムーズに行われるでしょう。
私は、YSメソッドを用いて悩み苦しむ延40万人以上の人々の「心の深層」を見つめてきましたが、みなさん「本当の自分」に目覚めたことで、過去の記憶により作られた価値観や固定観念を手放し、自由で伸びやかな人生を謳おう歌かしています。
同じ出来事でも、人によって考え方や感じ方はまちまちです。
心の病に悩む人の多くは「苦しみから逃れたい」「生まれ変わりたい」と願っています。しかし、何かが足かせとなって思い通りの人生を歩めずにいます。
それでは、あなたが幸せになることを邪魔しているものの正体とは何でしょうか?
ここまで読めば、もうおわかりですね。
それは、うつの根本原因である潜在意識に刻まれた「過去の記憶」です。この事実に気づいただけでも、あなたの中にある「幸せに生きるための扉」はすでに開け放たれました。
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